世界遺産 仁和寺貸切 マスターズドリーム「最高の一杯」体験レポート

6月1日、京都市右京区にある「仁和寺」を貸し切って、ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリームをテーマとした「最高の一杯体験イベント」が実施されました。

醸造家の夢、歴史ある名刹、体験されるお客様、これらが三位一体となって共創される場が、この「最高の一杯体験イベント」です。

仁和寺は、888(仁和4)年に創建された真言宗御室派総本山の寺院。
もともとは皇族の御所でもあり、春は御室桜が咲き、秋は紅葉で賑わう、京都を代表する寺院のひとつ。
境内には、国宝の金堂のほか、重要文化財に指定されている観音堂、二王門など、歴史的な建造物が立ち並び、1994年には「古都京都の文化財」の構成資産として世界文化遺産に登録 されました。

「醸造家の夢を、心震える名刹で」というテーマで、仁和寺を貸し切って実施した贅沢なイベント内容を、プレモルメンバーズの皆さまにお見せしたいと思います。

【イベントプログラム】

  • 世界遺産・仁和寺を特別拝観
  • 仁和寺ゆかりの、能・雅楽を鑑賞
  • 一流の料理と一流の器、そして醸造家の夢

※本イベントは一般参拝では入れないエリアを、特別な許可を得て取材・撮影を行っております。
※本記事の内容に関して、寺院へ直接のお問い合わせはご遠慮ください。

●世界遺産・仁和寺を特別拝観

JR京都駅からタクシー移動で30分。(電車だと約40分)
仁和寺の象徴でもある「ニ王門」をくぐり受付を済ませ、広大な仁和寺の参道を歩いて「金堂(こんどう)」を目指します。

中門をくぐり、重要文化財の「五重塔」を見ながら、仁和寺の本尊を祀る、国宝「金堂(こんどう)」へ到着。

本イベントのため、17時以降は貸切となっている仁和寺の境内は鳥の声と木々のせせらぎだけが響く静謐な空間です。

金堂では仁和寺拝観課の僧侶、坪田さんの案内による特別拝観を実施。
普段は入ることができない金堂の中で、仁和寺の歴史が語られました。

仁和寺はもともと天皇家とゆかりが深いお寺で、住職は代々皇族が務め「御室御所」と称されており、一般に開放されていなかったことから、400年前とほぼ変わらない景色が守られている歴史ロマン溢れる場所でもあります。
境内の約3万坪は、中にある国宝・重要文化財を含め、「古都京都の文化財」として世界遺産に認定 されています。

金堂での特別拝観が終わり、外に出るとお経が聞こえます。
厳かな雰囲気が増した境内を歩きつつ、坪田さんによる丁寧なご案内を聞きながら、続いて案内されたのが重要文化財「観音堂(かんのんどう)」。

こちらも普段は一般公開されておらず、参拝の際は外から糸で観音様の手につながっている「千手ひも」を通じてお祈りします。

内部は通常非公開ですが、今回は特別に見学させていただきました。

千手観音菩薩を本尊とし、脇侍として不動明王・降三世明王、その周りには有名な風神・雷神を含む二十八部衆が安置されています。

須弥壇の背後や壁面、柱などには、白衣観音をはじめ仏・高僧や、「六道輪廻」の世界などが極彩色で描かれています。
この観音堂は、現在も仁和寺に伝わる法流の相承(仏法の教えを受け継ぐこと)などに使用されています。

観音堂を出ると、春には美しい景色となる名勝「御所桜」の脇を通り、「宸殿(しんでん)」へと向かいます。


●仁和寺ゆかりの、能・雅楽を鑑賞

宸殿は、庭園「北庭(ほくてい)」を望む儀式や式典に使用される御殿の中心建物で、本日はここで能・雅楽を鑑賞します。

庭を見ながら静かな時間を過ごしていると、突然笛の音が鳴り響きました。
能の演奏に使う横笛「能管(のうかん)」です。
すでに演目は始まっています。

笛の音が鳴り止んだ後、宸殿の中に用意された席に、戸惑いながら参加者の皆さまが着席。

着席すると間もなく、地謡(ぢうたい) の方が登場。
マイクなど音響機器を一切使わない中で、大迫力の声が響きわたります。

 

演目は「嵐山」。
満開の桜に華やぐ京都・嵐山を舞台とした曲です。

京都の嵐山という地名は、天皇のために奈良の吉野の桜を移設したことで、元々吉野にあった地名にちなんで付けられたそうです。

2つ目の演目は「経正」。
仁和寺にゆかりのある内容で、平清盛の甥にあたる平経政を弔う中で、経正が亡霊として現れるというお話。

「笙(しょう)」と言われる雅楽用の楽器と「能管」の演奏の中、「シテ」と呼ばれる能面を着けた演者が登場。

地謡の声量、シテの優美な佇まいと大迫力の動き、笙と能管の演奏がつくりだす世界。

素晴らしい伝統芸能に、参加者の皆さまは時間を忘れて見入っておられました。


●一流の料理と一流の器、そして醸造家の夢

能の余韻を残しつつ、ふと気づくと日が沈む時間になっており、お腹がすく頃合いです。
食事のために用意された会場まで移動します。

イベントのクライマックスはもちろん、ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリームを愉しむ時間。

お食事の会場は、仁和寺境内にある食堂(じきどう)。
こちらは食を愉しみつつ、仏教の文化世界が窺われる非日常空間としての場です。

部屋の隅にはマスターズドリームをイメージしたお花が生けられており、歴史と夢が融合した空間となっています。

ところで、「お寺でビール?」と思った方もいらっしゃると思います。
仁和寺は真言宗御室派の総本山でもあり、その真言宗の開祖である空海上人(弘法大師)は「塩酒(おんしゅ)一杯これを許す」として、お酒を薬として用いることを認めており、修行でお酒が飲めないお坊さんが知恵をいただく薬として般若湯(お酒) を飲んでいたとされます。

今回は、境内の食堂(じきどう)内で、特別なお食事と共に「泡般若」 として、ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリームが振る舞われました。

サントリー醸造家の山口豊による、「泡般若」でのスコール三唱。

さらに今回は、器もお食事も超一流です。
本イベントのために特別に作られたお皿は、陶芸家 横山玄太郎氏の作品です。

横山氏は、高校生で単身渡米し、アメリカの地で陶芸を始めた方で、普段は食器ではなくオブジェや抹茶碗などを制作されているアーティストでもあります。

横山玄太郎氏のプロフィール
https://www.b-ownd.com/artists/qJptXV

このお皿は、本イベントを象徴するデザインとなっており、タマゴのような形状は「ビール酵母」がモチーフで、突起部分は酵母の出芽と山に囲まれた京都の地を表しています。

模様は毛糸玉のイメージで、色はマスターズドリームの「紫」を釉薬のシール転写という技術で表現されています。
通常の食器に無い「突起」は驚きを重視したもので、異なるアイデアを組み合わせることで表現される横山氏のオリジナリティは、小さなお皿に大きな世界を感じる圧巻の作品となっています。

そんな器に乗る料理は、ミシュラン一つ星の「京料理 木乃婦」の代表でもあるシェフ、高橋拓児氏によるものです。

京料理 木乃婦
http://www.kinobu.co.jp/

今回のために特別に用意された献立。

山水をイメージしたという先付の「鉢」は、伝統の京料理の食材をふんだんに使ったもの。

横山氏の器と融合しまるでアート作品のような鉢は、まるで京都の街を凝縮したような世界です。

このお料理の中で振る舞われる「醸造家の夢」、ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム。
最高の器、最高の料理、醸造家の夢が一体となった「最高の一杯」が完成した瞬間です。

参加者の皆さまとザ・プレミアム・モルツのスタッフによる会話も弾みつつ、和やかな雰囲気の中イベントは無事終了。

参加された皆さまからは、
「歴史の重さを感じることで、普段飲んでいるマスターズドリームが別格の存在になった」
「芸術とビールの組み合わせは、いつも以上に美味しく感じる」
「何か新しいことを始めたいという活力が漲った」
「最高の世界をありがとうございます」
など、喜びに満ちた感想を頂きました。

マスターズドリームは「醸造家の夢のビール」として、ザ・プレミアム・モルツの中でも別格として位置づけています。
そこに込められたこだわりや情熱、伝統と革新を、歴史ある空間で体感してもらおうという想いをカタチにしたイベントでした。

マスターズドリームをご愛飲の皆さまには、今後もこういったイベントにご参加いただくチャンスがございます。
次回イベントは未定ですが、実施の際にはご応募お待ちしております。

引き続き、ザ・プレミアム・モルツをご愛顧いただけますと幸いです。

【協力】
京都府 真言宗御室派総本山 仁和寺
住所:京都府京都市右京区御室大内33
https://ninnaji.jp/

陶芸家:横山玄太郎
https://www.b-ownd.com/artists/qJptXV

京料理 木乃婦
http://www.kinobu.co.jp/

皆様の感想をお待ちしております。
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