春の新しいザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉そよ風エール。醸造家が語るおいしさの秘密

生活が大きく変化する春。期待と不安に胸を躍らせながら一歩ずつ前へ進む皆さまへ、サントリーからかろやかな気持ちになれるビールが登場しました。
2024年4月16日(火)から数量限定で販売している、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉そよ風エール」。白ワインのようなホップの香りと共に、新生活シーズンにぴったりな爽やかでかろやかな味わいが愉しめるビールです。

香るエール季節限定シリーズはこれまでに多くの商品が登場しています。今回のそよ風エールでは何が違うのか、ビール醸造家の山口豊さんにお話を伺いました。


「ザ・プレミアム・モルツ」が生まれた、サントリー武蔵野ビール工場へ



そよ風エールを開発した山口さんに会いに、東京都府中市にある「サントリー 〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」へお伺いしました。

「サントリー 〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」は、1963年に操業を開始したサントリー初のビール工場です。工場では「ザ・プレミアム・モルツ」の製造工程が見学できるツアーやビールの試飲、ここでしか買えない限定グッズの販売などがあり、今日から飲むビールが一層おいしく愉しめるコンテンツが満載です。4月10日にリニューアルオープンしたばかりなので、気になる方はこちらから チェック。

何が違う?そよ風エールのおいしさをビール醸造家・山口豊さんに聞いてみた

「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉そよ風エール」は、2024年4月16日(火)にサントリーから新登場した数量限定のビールです。白ワインのような香りが感じられるハラタウブランホップ、磨きダイヤモンド麦芽(※)を一部使用し、“上品で爽やかな香り、かろやかでやわらかなコク”が愉しめるのが特長です。



そよ風エールをよりおいしく飲むために、山口さんに香味やこだわり、合わせたらおいしい料理などについてお聞きしました!
(※)穀皮を除去し、コクに寄与するたんぱく質を多く含むダイヤモンド麦芽


そよ風エールは「かろやかな気持ちになれるビール」

――まずは山口さんの現在のお仕事と、これまでのキャリアについて教えてください。


山口:ビール商品開発研究部の開発主幹として、ザ・プレミアム・モルツ、ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉香るエール、ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム、東京クラフト、限定商品などの開発責任を担っています。

私がサントリーに入社したのは2005年です。学生時代からビールが大好きで、就職活動中にサントリーの京都にあるビール工場を見学したときに飲んだ、ザ・プレミアム・モルツに「こんなにおいしいビールがあるのか……!」と衝撃を受けたんです。この出来事がサントリーの門を叩く決め手となりました。

――ザ・プレミアム・モルツがきっかけだったのですね!

山口:就職活動当時は苦味やキレが特長的なビールが多かったため、鮮やかに広がる華やかな香りと、深いコクなど、全てを調和させるザ・プレミアム・モルツの登場は画期的でしたね。

入社後は群馬県にある利根川ビール工場(現在の「サントリー 〈天然水のビール工場〉 群馬」)へ配属となり、そこでビールづくりの基礎を学びました。商品開発やビールを学ぶためにドイツへ2年間の留学など、ビールづくりにまつわるさまざまな経験を経て現在に至ります。

――今回発売となった「そよ風エール」は、どのようなビールなのでしょうか。


山口:新生活を「明るく爽やかに過ごしていただきたい」という思いを込めた、「かろやかな気持ちになれるビール」です。

新年度は、新しい生活に胸が躍ります。一方で、一人暮らしを始める方、異動になる方、新しい挑戦をする方、家族を送り出す方など、環境が変わり不安を抱く人もいるでしょう。

皆さまには、新生活を気持ちがかろやかに、愉しいものとして過ごして、明るい未来に向かってほしい。
そよ風エールはそんな「期待」や「応援」といった思いに寄り添うビールとなっています。

――「ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉香るエール」との違いを教えてください。



山口:最初の“香り立ち”が違います。ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉香るエールはどちらかというと、最初にフルーティーな甘い香りが立ちます。その後、マンゴーのような熟した果実香の余韻が感じられるのです。

対してそよ風エールは「晴れやかな気持ち」になっていただきたいので、最初に香りがパンっと立ち上がるのが特長。白ワインのような爽やかな香りが愉しめます。飲んだ後の余韻も爽やかにしたく、スッキリとした柑橘の香りが残るようにしました。

過去のジャパニーズエールシリーズの中では、柑橘の香り、甘い香りが最初に立つ商品もありましたが、そよ風エールの場合は「白ワイン」「爽やかさ」といったイメージを彷彿させる香りを感じられるのが、他のシリーズとの違いになります。


――「かろやかな気持ちになれるビール」を実現させるために、今回の素材を選んだ理由を聞かせてください。


山口:そよ風エールでは「ハラタウブランホップ」と「磨きダイヤモンド麦芽」を一部使用しています。今回は香りを際立たせたかったので、特にホップ(ビールの香りや苦味を生み出す素材)にこだわりました。


ホップはアロマホップ、ビターホップの大きく2種類に分けられます。アロマホップは香りがしっかり立ち上品で、苦味も比較的穏やか。ビターホップはツンとした香りが特長でしっかりとした苦味があります。

そよ風エールの特長である香りを生み出すために 最適だったのが、欧州産アロマホップのハラタウブランホップでした。ハラタウブランホップの白ワインの香りを引き立てながら、他のホップも一部使用し、試行錯誤を経て中味をつくり上げていきました。


――醸造中に一番大変だったことは何ですか?


山口:ホップの特長を生かしながら、理想の香りを引き出すバランス調整が難しかったです。ホップは100種類以上あると言われていて、ビールをつくるときは複数のホップを組み合わせながら醸造します。
どのホップをどのくらい使うのか、ホップの配合だけでなく、麦芽からの香りや酵母が発酵で出す香りによっても感じ方が変わってくるため、狙った美味しさを引き出すためのビールづくりの条件はまさに無限です。
それぞれの原料の特長を把握し、酵母がイキイキと働く環境を整えながら、理想の美味しさをつくり込むための検討は非常に難しく、他方でやりがいでもありました。

――商品のコンセプトが決まってから完成まで、チーム内ではどのようなやりとりが行われていたのでしょうか。山口さんのビールづくりのこだわりと併せて教えてください。



山口:“全体感があるビール”であることを大切にして醸造を進めていました。ビールは麦芽やホップ、水、酵母など自然の恵みからつくられています。各素材のおいしさを余すところなく引き出せると、バランスの整ったビールが生まれます。

一つの特長が際立つのではなく、口に近づけたときに立ち上がる香り、飲んだときのコク、甘み、苦味、余韻……。全てが折り重なるように感じられ、単調ではない“連帯感があるビール”ができたとき、純粋にお客様が「あ〜うまい!」が聞こえてくると私は信じています。

醸造家は理想のビールを具現化できる人。麦芽やホップ、酵母の種類や、醸造方法など無数のビールのつくり方の中から、つくりたいイメージに合わせて素材を選びます。飲んだときにはどのような香味が感じられるのか、今回ですと「白ぶどう」「白ワイン」のようなキーワードを伝えたり、香りや苦味の強弱をイメージ図などを使いながら、チームでしっかりと美味しさイメージの共通認識をすり合わせすることを大事にしています。

理想を具現化したビールをチームメンバーに飲んでもらうとき、果たしてコンセプトに沿った“全体感”が感じられるのか。お互いが納得のいくまで何度も何度もすり合わせをして調整し、そよ風エールの完成へと導いていきました。


ハーブを使った料理、グラスに注いで……そよ風エールの愉しみ方

――香りについてお話いただきましたが、そよ風エールや香るエールと合わせたい、オススメの料理を教えてください。


山口:そよ風エールは爽やかな香りが特長です。それに加えキレもあり、柑橘感を味わえるので、豊かな香りがある料理に合うと思います。例えば、白身魚のソテーやアヒージョなどオリーブオイルを使った料理が良さそうです。

そよ風エールを飲むときは缶のままではなく、グラスに注いでみてください。口に近づけたときの香りを存分にお愉しみいただけます。

また、ザ・プレミアム・モルツ<ジャパニーズエール>香るエールは甘い香りが特長です。これはお米の甘みを生かした料理と合うので、お寿司をはじめ、お米を使った料理と合うと思います。




――どのようなシチュエーションで飲んでいただきたいですか。

山口:晴れやかな気持ちになっていただきたいので、昼間から飲んでほしいですね!どのシーンにも合うとは思いますが、ホームパーティーやバーベキューなど、家族や友人と一緒に乾杯するシーンは特にオススメです。私もお世話になった方々をお招きし、香り豊かな料理と共にそよ風エールを愉しみたいですね。



――最後にプレモルメンバーズの読者へメッセージをお願いします。

山口:コンセプトを具現化するために、最適な麦芽、ホップ、酵母を探し、何度も挑戦をして、ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉そよ風エールは完成を迎えることができました。私たちの合言葉は「昨日よりも今日。今日よりも明日。おいしいビールをお客様にお届けする」ことです。

お客様がそよ風エールを飲んで「おいしい!」と感じ、晴れやかな気持ちになっていく。新年度の皆さまの生活に、そっと寄り添えるビールになればとても幸せです。



【商品情報】
ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉そよ風エール
https://www.suntory.co.jp/beer/thepremiummalts/soyokazeale/
取材場所:サントリー 〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野
所在地:〒183-8533 東京都府中市矢崎町3-1
https://www.suntory.co.jp/factory/musashino/

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